2023.09.29

【2023年 更年期症状に関する実態調査】更年期症状に悩む人の約7割は「受診なし」

株式会社ハーバルアイ(本社:福岡県福岡市 代表取締役:橋口遼)は、更年期症状に関する実態について、弊社が運営する漢方薬・健康食品のオンラインストア「漢方生薬研究所」会員の20代から90代の27,912名にアンケートを送付し「2023年 更年期症状に関するインターネット自主調査」を実施いたしました。

【調査結果概要】

1.半数の人が更年期症状による身体の不調を感じたことがある


『更年期症状などにより身体の不調を感じたことがある、または感じていますか?』という設問では、「はい」が45.1%、「いいえ」が34.8%、「どちらとも言えない」が20.8%という結果になりました。
また、「はい」と回答したうちの約80%が女性でした。

 

2.約7割の人は医療機関を受診したことがない


設問1.に「はい」と回答した人へ、『更年期症状で医療機関を受診したことがありますか?』と質問したところ、「はい」が26.7%、「いいえ」が73.3%という結果になりました。
設問7.でも抜粋していますが、医療機関を受診せず、規則正しい生活習慣や趣味に打ち込む、サプリメントを服用するなど症状をセルフケアする人が多く見られます。

 

3.「肩こり・腰痛」などの身体的症状が上位に


『更年期症状および、ホルモンバランスの乱れによる不調であてはまる症状があれば教えてください。(複数回答可)』という設問では、1位は「肩こり・腰痛」が42.9%、2位は「発汗・寝汗」が36.9%、3位は「身体がだるい」が34.4%という結果になりました。
更年期症状はほてりや発汗・イライラなどの症状がイメージされますが、身体的な症状が上位を占めました。

 

4.約7割の人が更年期症状を自覚している


『上記の症状はどの程度気になりますか?』という設問では、「とても気になる」が21.4%、「やや気になる」が47.8%、「どちらとも言えない」が10.1%、「あまり気にならない」が11.7%、「全く気にならない」が9.0%という結果になりました。
設問7.でも抜粋していますが、症状について「気にしない・考えないようにしている」という人も見られました。

 

5.更年期症状に対して理解があると感じている人は約3割


『家族や職場、友人などあなたの周囲の環境は、更年期症状に対して理解があると感じますか?』という設問では、「とてもそう思う」が6.2%、「ややそう思う」が26.8%、「どちらとも言えない」が42.7%、「あまりそう思わない」が18.1%、「全くそう思わない」が6.2%という結果になりました。
「更年期症状に対して周囲の理解がある」と感じている人は、3割程度に留まりました。

6.更年期症状対策の上位は規則正しい生活習慣


『あなたが行っている、更年期症状やホルモンバランスの乱れによる不調を和らげる対策で、あてはまるものがあれば教えてください。(複数回答可)』という設問では、1位は「睡眠を十分にとる」が52.6%、2位は「適度に運動する」が43.4%、3位は「バランスの良い食生活を心がける」が41.5%という結果になりました。

 

7.上記の他に、あなたが行っている対策があれば教えてください。



 

【専門家によるコメント】
ハーバルアイ薬剤師 土井 実咲
●【更年期】●
更年期とは、個人差はありますが一般的に50歳前後の時期(45〜55歳頃)だと考えられています。
東洋医学では、女性の身体は7年の周期で変化していくと言われています。西洋医学でも7×7=49歳の前後5年の10年間を更年期といい、この期間の時期に起こる身体や精神面での様々な不調を更年期症状と言います。
更年期症状は、男女ともに性ホルモンの分泌量低下が主な原因と言われています。

女性の場合は、閉経前後の数年間に女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することで症状が現れます。エストロゲンの分泌が減るとホルモンのバランスが崩れ、心身にさまざまな不調が現れやすくなります。
しかし、更年期の症状はエストロゲンの減少だけでなく、性格的なものや仕事、家庭環境なども関与しています。
更年期には、さまざまな症状が現れますが、代表的な症状はホットフラッシュと呼ばれる急にカーッとしたのぼせやほてりの症状です。
他にも、脈が速くなる、動悸や息切れ、血圧の変動、耳鳴り、頭痛・めまいなどがあります。精神的な症状としては、興奮、イライラ、不安感、うつ、不眠などがみられます。

近年では男性の更年期も認識されています。
男性の場合は8年の周期で変化していくと言われています。。
8×7=56歳前後を男性更年期といい、女性と同様、性ホルモンの減少が原因の1つとしてあげられます。
男性ホルモンであるテストステロンが減少してくると、女性の更年期症状と同様にほてり、のぼせ、イライラ、倦怠感、性機能・認知機能の低下などがみられます。
特に男性の場合は、社会的な地位や多忙な仕事、さらに環境の変化などから生じる抑うつ状態のような症状が現れやすくなります。

治療法として、男女共に主にホルモンの補充療法が行われます。
また、更年期症状の治療として漢方薬が治療で使われることも多く見られます。

漢方薬での治療は個人の体質や症状によって様々です。
一般的にホットフラッシュやほてり、イライラ、不安感、落ち込み、異常月経、不眠など幅広い症状に効果が期待される加味逍遙散 (かみしょうようさん) が、最もよく用いられています。
他には、気滞や瘀血(おけつ:血の滞り)への効果が期待される女神散 ( にょしんさん) があります。
ホットフラッシュやほてり以外に、不安感や落ち込み、月経異常などにも使われます。
冷えや腰痛の症状がある方には、上半身ののぼせ、下半身の冷え、頭痛、肩こりなどに効果が期待される桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がおすすめです。

また、男性ホルモンの減少による更年期症状の場合は主に補腎薬が使われています。
八味地黄丸 (はちみじおうがん)は腎気を補うと言われ、精力減退、下半身の機能の衰え全般に効果が期待されます。
腎気が衰えると、体力が消耗しやすくなります。体力の衰えが著しい場合は、全身の体力を補う補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)なども使われています。

更年期症状には外因的なストレスや生活習慣なども原因となります。
まずはストレスを溜めないように、十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食生活、禁煙など健康的な生活を心がけることが重要です。

【調査概要】
■調査名称
株式会社ハーバルアイ「2023年 更年期症状に関するインターネット自主調査」
■調査方法
インターネット調査
■調査期間
2023年9月17日(日)~9月26日(火)
■調査対象者
「漢方生薬研究所」会員の20代から90代
・回答者性別
男性:45.0% 女性:54.6% 未回答:0.4%
・回答者年代
20代:0.2% 30代:0.8% 40代:16.5% 50代:33.5% 60代:27.8% 70代:15.7%
80代以上:5.0% 未回答:0.5%

【漢方生薬研究所について】
私たち漢方生薬研究所のテーマは『自然をハコぶ』です。
漢方生薬研究所は現代のライフスタイルに取り入れやすい形で商品と東洋医学ひいては漢方の考え方をお客様に提供しています。
ホームページ:https://www.herbal-i.com/
【企業情報】
健康の維持増進や疾病の予防に自ら取り組む「セルフメディケーション」「予防医療」の重要性とニーズに着目し、漢方製剤の医薬品開発・販売・調剤薬局運営を行い医食同源や漢方の考え方に特化した商品、サービスを展開しています。
会社名:株式会社ハーバルアイ
代表者:代表取締役 橋口遼
設立 : 2015年12月
資本金 : 5,609万円
本社 : 福岡県福岡市中央区天神5丁目7-3福岡天神北ビル6階
電話:092-717-6346
URL : https://www.herbal-i.co.jp

【メディア掲載について】
メディア掲載についてのお問い合わせは、下記メールアドレスよりお願いいたします。
pr【@】herbal-i.co.jp
※メールをお送りになる際は【】をとってください